倫理研究所発行 職場の教養2019.8.17(土)では
ある地域の商店街はイベントを毎年開催しており、今年も商店街活性化を目的に会議を開催した様子が描かれてます。
イベントの予算は減額されており、集客が厳しい状況でありながら新しいイベントを企画する事ばかり話し合われ、過去のイベントの検証や、商店それぞれの本業がおろそかになってしまったとYさんが振り返っています。
企業においても新規事業の開拓を視野にいれつつも、本業にもしっかり向き合い、事業全体のバランスに目を配ったり、過去の事業の成果の検証もしっかり行おうと締めくくられています。
<今日のこころがけ>
過去にも未来にも目を向けましょう
多角的な視点 感想
このような商店街の風景は全国各地いたるところでありました。
街の郊外に大型ショッピングセンターの出店が相次ぎ、商店街の顧客は大型店に流れました。商店街ではイベントを企画し、なんとか大型店より顧客を取り戻そうと考えましたが、結局イベント企画は大型店の得意分野。
商店街は次々とシャッターを閉め、シャッター商店街という切ない呼び名がニュースになった事を思いだします。
この時の多角的な視点とは?
大型店が出店する前の、商店の売上が100だとすると、商店主は100がどのぐらい落ちるのだろう?と怖くなります。
商店側が何もしなければ売上落ちるのは当然なので、怖いのは当然です。
そんな時こそ、今まで顧客はなぜ商店街に買い物しに来てくれていたのか?冷静に考える事が大切だと思います。
- 大型店や競合他店が提供できる価値はなにか?(競合の視点で自店を見つめる
- 自店の提供できる特徴ある価値はなにか?(自分の視点で考える)
- 顧客(消費者)が望んでいる価値はなにか?(顧客の視点で考える)
最低でもこの3つの視点が必要で、しっかりと分析することで
「顧客が望んでいて、競合が提供できなくて、自店が提供できる価値」を見出す事ができるようになります。(画像はネットよりお借り)
上のバリュー・プロポジション(VP)を今の状況から見つける事ができれば、そのスペースを広げる努力を。VPを見つける事ができなければ、作る努力を。
これにつきると思います。
そしてVPは変化していくので、多角的に観察を続けましょう。
大型店は今インターネットに売上を奪われています。
時代の波は大きくて早いですね。
サーファーにとっては最高に楽しい波です。
ノッて行きましょう♪
*職場の教養とは
一般社団法人倫理研究所が、法人会員向けに無料で贈呈している冊子です。
このBLOGはその冊子をもとに感想を述べています。