おはようございます。@ukara91です。
8月15日(土)の職場の教養は「父の西瓜」です。
父の西瓜
夏の風物といえば、西瓜を思い浮かべる人は多いでしょう。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養8月15日(土)「父の西瓜」より
Mさんは子供の頃、西瓜が好きではありませんでした。なぜなら、家で飼っていたカブトムシに餌として西瓜の皮をあげていて、ある日その匂いで気持ちが悪くなってしまったからです。以来、西瓜を敬遠してきました。
一方、Mさんの両親は共に西瓜が大好きでした。会社員だった父は家庭菜園が趣味で、休日ともなると1日中、土いじりをしていました。
ことに夏に向かう時期は、丹精込めて西瓜を育てていました。素人が作る西瓜なので見栄えは良くありませんが、父と母は喜んで食べていたのです。
昨年夏、亡き父の法事での会食で、家族で父の西瓜が話題になりました。食後、デザートに出されたのは偶然にも西瓜で、Mさんが口にするのは実に数十年ぶりでした。そして、記憶とは違って西瓜が<美味しい>と感じられました。
長年食べずにいたことを残念に思ったMさんは、「どうだ、うまいだろう」と、亡き父が天国から西瓜の美味しさを教えてくれたのだと、感じています。
<今日の心がけ>
亡き人との思い出を大切にしましょう
父の西瓜 感想
昔はカブトムシやクワガタに西瓜を与えていた人が多いと思います。だから、西瓜の匂いとオガクズや土が混ざった匂いが印象に残っていると思います。
僕もMさんと同じで、小さい頃は西瓜が苦手でしたが、ある日突然食べられるようになった記憶があります。要因はわかりませんが、食の世界で仕事をしているので、好き嫌いはなくそうという気持ちが強い事と、ある日突然食べられるようになる食品が多い事を多く経験しているので、嫌いだった食べ物を口に運ぶ事に抵抗がないからだと思います。
今ではカブトムシの餌は、ホームセンターでゼリー状のものが売っており、それを与えている子が多いようです。これだと、親子の思い出としては残りづらいかもしれません。
Mさんのように、この西瓜のおかげで父とのエピソードを思い出せるのは、なんだか幸せな事だと思います。
「食」は経験です。小さい頃に苦手だった食べ物も、いろんな種類の食べ物をたべているうちに、嫌いでは無くなる事はよくあります。
西洋の料理で、「生ハムメロン」がありますが、生ハムとメロンはそれぞれ好物でも、生ハムメロンになると苦手な人が多いはずです。
生ハムと一緒に食べることで、メロンが土臭く感じるからだと思いますが、大人になり、いろんな食べ物を経験していくと、ある日突然生ハムメロンが土臭く感じなくなり、むしろ「美味しい」と認識できるようになります。
食べ物は思い出になりやすいです。
いろんな種類を食べて楽しみ、思い出も彩りあるものにしていきましょう。