おはようございます。@ukara91です。
12月17日(金)の職場の教養は「皇帝は南向きに座す」です。
皇帝は南向きに座す
Dさんはある日、食卓で子供たちに「ご飯と汁物を置く位置には、決まりがあるんだよ」と言いました。すると、「どうして?」と聞かれ、返答に困りました。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月17日(金)「皇帝は南向きに座す」より
幼い頃に両親から躾(しつけ)として「ごはんは左、汁物は右」と教わり、Dさんは大人になるまで何も疑問に思わずに、そのスタイルで食事をしてきたからです。
調べてみると、一説では、中国の古典に根拠があるようです。皇帝は南向きに座って天下を治めると記されています。皇帝からみて左側(東)から太陽が昇るので、沈む西より尊重され「左上位」の考えが誕生し、日本に伝わりました。
日本では、神聖なお米が食事の中で上位と考えられていたため、左に置くようになったことや、ご飯の奥に汁物を置く地域があることを知ったのです。
さらに世界に目を向けると、右上位が標準である国や地域が存在するなど、国や地域によって違いがあることも学びました。
子供の疑問をきっかけに新たな学びを得たDさん。何気ない所作にある本来の意味を理解し、状況に応じた対応ができるようになりたいと決意しました。
<今日の心がけ>
礼儀作法の意味やルーツを調べてみましょう
皇帝は南向きに座す 感想
礼儀作法のルーツを知ることは、国のルーツを知る事でもあります。
日本の文化の礎は「米」です。
お米は備蓄できるので、古代では天皇が米を備蓄し、天災などが起きた際には備蓄を放出し、民が飢えないように工夫されていました。
だから、通常は古古米をたべ、新米は備蓄に回しながら先入先出し方式でお米が循環していました。
食べ物に心配しなくていい という信頼感を当時の民(百姓)が国に対して感じていたので、安心して暮らすことができ、技術など日本文化を育んでこれたのだと思います。
このように安心できる国の仕組みは日本だけです。「米」があったからこその「日本」なのですね。