お腹から健やかに
昨今は「免疫力」という言葉をよく耳にします。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月25日(日)「お腹から健やかに」より
「免疫」とは、私たちの体内に侵入したウイルスや病原菌から自分を守る働きで、それによって健康が保たれています。「免疫力」は人それぞれに異なりますが、特に現代人は偏った生活で免疫力が低下しているといわれます。
免疫力向上の鍵となるのが、「バランスのとれた食事」「運動不足の解消」「適度な睡眠時間」「飲酒や喫煙を控える」などの生活習慣です。
何か特別なことをするわけではありませんが、どれも一朝一夕(いっちょういっせき)で身につくものではありません。「免疫に関わる細胞の6割は腸に存在する」といわれるため、日頃から食事バランスがとれた生活を送りたいものです。
腸内環境の改善には、乳酸菌をはじめとする善玉菌を多く含む発酵食品を食べるのが近道といわれます。これには、ヨーグルトなど海外由来のものもあれば、味噌、醤油、酢、鰹節、納豆、漬物など日本の伝統的な発酵食品もあります。
食事など生活習慣を見直して、健やかな生活を送りましょう。
<今日の心がけ>
バランスのとれた食生活をしましょう
お腹から健やかに 感想
私達人間の体は、人間だけのものではなく、体に住んでくれている菌(微生物)たちと共存することでバランスが保たれています。そのほとんどが腸内にいます。
外部からウイルスが体に侵入したときには、微生物たちが動きます。自分たちが住んでいる体にとって有害と判断したならば、やっつけてくれます。最近話題のウイルスなどは、のどに5個ウイルスがくっついただけでPCR検査で陽性という結果がでてしまいますが、これは感染ではありません。5個のウイルスがそのまま1万個ぐらいに増殖した状態を感染といいますが、増殖する前に、健康な体ではウイルスを排除しようとする微生物が活躍します。ウイルスに対して微生物の力が不足している時には、人体は熱を出して、微生物が活動しやすい環境に・ウイルスが活動しずらい環境を作ります。
しかも、微生物は頭がよく、ウイルスの毒性だけ分解して人体に共存させる事で、次から同じウイルスが入ってきても分解方法のノウハウを生かして、ウイルスの活性化を抑え、仲間にしてしまいます。
これらの微生物たちの活動の意思や総合力を総称して「免疫力」といいます。
微生物たちは、人体に有害なものを分解してくれるだけではなく、毎日食べている食事も分解してくれています。毎日の食事量が多すぎたり、分解しずらいものが体内に入ってくると微生物はとても多忙となり、ウイルスが入ってきても、ウイルス分解に向かう人材(微生物)が不足してしまい、ウイルスを増殖させてしまうかもしれません。
だから普段から暴飲暴食な方は、たまに食事を制限して微生物たちに少しゆったりと仕事をしてもらうと良いと思います。
発酵食品を摂取したりするのもよいかもしれませんが、私達の体にはすでに沢山の微生物が住んでくれているので、彼らに「ありがとう」と感謝して、彼らの仕事しやすい環境を整えてあげることが、健康の秘訣です。