「先輩からの恩」 あらまし・・・
鉄鋼会社に勤める50代のNさんは、退職された先輩が足を骨折して入院していると同僚から聞き、休日を利用してお見舞いに行きました。
会うのは5年ぶりでNさんの訪問を喜んでくれた先輩は、Nさんとの思い出を語り始めました。
「君は入社した頃、営業の仕事を苦手にしていたね。この先、仕事が勤まるのか随分心配したものだ。しかしお客様との応対に積極的になってからは営業成績も上がってきたね」
Nさんは先輩の話を聞き、「それは先輩のおかげ。随分お世話になったなぁ」と思いました。
社会人としての歩き方を先輩に1から教えていただいたからこそ、今の自分があると改めて理解したのです。
先輩から受けた恩を今度は後輩に受け継ごうと思ったNさんです。
<今日のこころがけ>
時には入社当時の原点に立ち返りましょう
「先輩からの恩」 職場の教養の感想
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初めて社会人として組織に従事する時、右も左もわからなくて、とっても緊張してしまいます。先輩や周囲の方から仕事を教わり、仕事意外でも組織の人間関係や休憩時間の過ごし方等を教えていただく事で、その組織の中に自分の居場所を見出す事ができます。
その後にようやく自分なりの力の発揮方法を少しずつ見出して行くわけですが、自分の力を発揮できるようになると、周囲への感謝の気持ちは忘れてしまいがちです。
先輩や周囲の方が自分の時間を割いてお世話してくれたことを、自分は後輩に与えることができているだろうか?と考える事はとても重要な事です。
そして、新人時代お世話になった先輩も年齢を重ねる毎に仕事の能力も衰えてくるかもしれません。衰えた姿を見てイライラしたりしていませんか?やがて自分もそうなって行きますので、世代間のバトンタッチがなければ組織は衰退していきます。
バトンの受け渡しをスムーズに行う潤滑油は、お世話になった事に対する感謝の気持ちだと思います。
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この記事は職場の教養の感想です。
「職場の教養」とは
一般社団法人倫理研究所が、法人会員向けに無料で贈呈している冊子で、一日毎に示唆に富んだ内容が記されています。
朝礼の一言等の参考にしていただければ幸いです。