おはようございます。@ukara91です。
12月16日(水)の職場の教養は「拳拳服膺」です。
拳拳服膺
拳拳服膺とは、中国の古典である『四書(ししょ)』の一つ「中庸(ちゅうよう)」に出てくる言葉です。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養12月16日(水)「拳拳服膺」より
「拳拳」とは「捧げ持つこと」を指し、「服膺」とは「胸にとどめて忘れないこと」を意味します。
私たちが日常でしばし使う、「肝に銘じる」とか「心に刻みつける」などに近い表現ですが、「拳拳」には「両手で捧げ持つ」との意味もあることから、より尊く、より深く自分の心にとどめておくという言葉ともいえます。
ある人は、幼い頃より親から諭され続けた「まず他人の利を考える」ことを心の拠り所とし、日々の指針にしているそうです。
人生の岐路に差し掛かった時、思わぬ困難に見舞われた時、重要な決断を迫られた時などには、いろいろと思い悩み、迷うことがあります。
このような時に日頃から拳拳服膺している言葉があれば、その言葉に導かれて、悔いの残らない判断につながるのではないでしょうか。
一つでもこのような言葉を持ち続け、日々の仕事や生活に活かしたいものです。
<今日の心がけ>
道しるべとなる言葉を持ちましょう
拳拳服膺 感想
言葉というのは、相手に自分の思いや考え方を伝える手段ですが、それだけではなく、相手の心の形を形成していく力もあるのだと思います。
人生の岐路に、親や恩人の言葉を思い出し、行動に影響を与えるというのは、言葉が時を越えているという事でもあるし、心に勇気を与えたり戒めたりするという事でもあり、言葉がただの思いを伝達するだけのツールでは無いことがわかります。
普段の生活では、恩人の言葉を思い出さなくても、いざという時に思い出すのは何故でしょう?いざという時に心が悩んだり迷ったりすることで練られて、成長しようとしているからかもしれません。恩人の言葉はとても良い栄養素になり、心を成長させてくれるのでしょう。