歌で心を見る

おはようございます。@ukara91です。
4月26日(日)の職場の教養は「歌で心を見る」です。

歌で心を見る

  思いつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚(さ)めざらましを
 平安時代の歌人(かじん)である小野小町のこの和歌は、<思い続けながら寝入ったからあの人を見ることができたのでしょうか。夢だと知っていれば目を覚まさなかったのに>と、自らの気持ちを正直に詠んでいます。
 このように、小野小町が和歌で描いた恋の歌は、千年以上の後を生きる現代の人々の恋愛観や女性の美学に強く影響を与えたといわれています。
 和歌は、作者が気持ちを素直に文字として形に表します。それを読み手が気持ちで捉えるというつながりは、千年以上の時空を超えて、現代の私たちに、その一端を届けてくれます。
 その過程の中で大切なことは、自分自身に正直になって読んでみることです。嘘偽りが介在していては、小町が描いた思いを感じ取れないでしょう。
 和歌を通じて、目には見えない心に、真っ直ぐ目を向けることで、今まで感じることのできなかった、新たな自分に出会ってみてはいかがでしょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養4月26日(日)「歌で心を見る」より

<今日の心がけ>
和歌から自分の心に目を向けましょう

歌で心を見る 感想

 心は目に見えないので、自分の心も他人の心もどんな形でどんな大きさなのか?は解りません。この解らないものを、その人の発する言葉や表情から読み解いていくことが、「おもしろい」という事で、和歌が昔から親しまれているように思います。

 「思ひつつ 寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」

この和歌を男性が詠んでいるとしたら、その男性の心を読むのは僕には難しいですが(笑)、女性がこの和歌を詠んでいるという事で、情景が浮かんできますよね。

 現代のようにインターネットやYou Tubeの無い時代に、言葉で想像力をふくらませて情景を映像化させるというのは、とても深いエンターテイメントですよね。

観音さまも「音を観る」と書きますよね。心も音も目には見えませんが、それを見ようとすることで、思考力が深まり、人として成長するという何かのメッセージかもしれません。

投稿者: ukara9

食品系会社の一見やる気のない社員です。若い頃から管理職になり「考え方の違う方」との人間関係づくりに悩み、自分に不足してるものを自費で研修や講習や読書でインプットしまくりました。主に職場の教養の感想をUPします。

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