おはようございます。@ukara91です。
5月23日(土)の職場の教養と感想をお届けいたします。
取り付く島もない
Tさんが、昔からの友人と食事をした際の出来事です。仕事の近況を伝えつつ、「忙しくて、取り付く暇もないほどだよ」と、多忙な状況を説明しました。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養5月23日(土)取り付く島もない
すると友人から「Tさん、語句の使い方が間違っているよ」と指摘されたのです。驚いて尋ねると、正しい表現は、「取り付く島もない」だったのです。
辞書を見ると、その意味は、「たよりとしてすがる手がかりもない。また、つっけんどんで相手をかえりみる態度が見られない」ということでした。
さらに、Tさんは「取り付く島もない」の語源を調べてみることにしました。すると「航海に出たのはよいものの、付近に立ち寄ることができるような島がなく、停船・休息することができない状況」ということがわかりました。
いつも何気なく使っている日本語には、音(おん)や響きは似ていても意味が違う慣用表現が意外に多く存在しているものです。
世界の言語の中でも、そうした特性を多く持つ日本語の魅力を享受しつつ、日本語の表現を正しく習得していきたいものです。
<今日の心がけ>
正しい日本語表現を知りましょう
「取り付く島もない」感想
「取り付く島もない」は間違えてる人が多いですよね。
それと、今日の職場の教養にでてきた「つっけんどん」も「つっけんどう」と言ってる人が多いです。
ちなみに「つっけんどん」の意味は、「無愛想なさま」「荒々しいさま」「無骨でとげとげしさを覚える」という意味です。
きっと、「つっけんどん」と「ぶっきらぼう」が混ざって「つっけんどう」になったのでしょうね。
この他日常会話でも、「早急(さっきゅう)」を(そうきゅう)と間違えたり、言葉の間違えは結構あります。
取り付く島もないの語源が紹介されましたが、語源を知ると、使い方のニュアンスが少し変わって来ませんか?
と言うことは、語源から意味を知っている人と、知らない人とでは、細かい認識のすれ違いが発生する可能性がありますよね。
人と人とは言葉でしかコミュニケーションがとれません。だからこそ、日本語の意味を正確に知らないと、細かいすれ違いを起こすかもしれません。
今は、みんなスマホを持っています。語句の意味がわからない時はすぐにググって、意味を把握して、正確に使いこなしましょう。