職場の教養 感想「集中豪雨から2年」

おはようございます。@ukara91です。
7月22日(水)の職場の教養は「集中豪雨から2年」です。

集中豪雨から2年

 西日本豪雨から2年が経ちました。復興途上で、本業を後回しにして、いち早く「子供食堂と寺子屋」を立ち上げたのは、広島県の女性社長O氏です。
 エステや資格取得スクールなどを柱に、女性の社会復帰・起業を応援する事業を展開していたものの、集中豪雨の影響で完全に経営はストップしていました。
 支援のきっかけは、社員からの「小学2年生の娘に蕁麻疹がでた」との涙ながらの電話でした。家の被害はなかったものの買い物にも行けず、レトルト食品やインスタント食品中心の食生活が影響し、ストレスの限界だったようです。
 緊急幹部会議で「被災地に炊き出しを」との声が上がり、物資提供の呼びかけもあって、でき立ての温かい食事を子供たちに提供できるようになりました。
 さらに女性起業家のネットワークで声をかけると、塾講師や保育士、ヨガなどの専門家が40人近く集まり、親子の笑顔が溢れる空間が創出されたのです。
 「小さな思いもそれが集まったらものすごいものが作れる」と実感したO氏と女性社員たち。復興支援がヒントとなり、さらなる社会貢献事業を展開中です。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月22日(水)「集中豪雨から2年」より

<今日の心がけ>
今できることに尽力しましょう

集中豪雨から2年 感想

普段行っている仕事には誰しも優先順位があると思いますが、災害が起きた際には仕事の優先順位が大きく変わります。

被災時には、「衣」「食」「住」が奪われるので、被災者にとってはこの3つを充実させていくことが緊急課題となります。

衣食住が満たされた現代では、「ニーズ」という言葉が死語となり、付加価値の供給が企業の存在意義になりつつありますが、災害時は生きるために必要なモノに対する「ニーズ」が一気に高まります。

毎年のようにどこかで災害が発生する国に住んでいるわけですから、長い間雨が振り続けたら自分の家はどうなるのだろう?など、想定して準備をしておく必要があります。

保険の見直し、いざという時の避難場所の確認、近くの川が氾濫する場合は、どのあたりから浸水するか?等、必ず確認し備えておきましょう。

職場の教養 感想「仕事の優先順位」

おはようございます。@ukara91です。
7月21日(火)の職場の教養は「仕事の優先順位」です。

仕事の優先順位

 やるべき仕事が複数重なっている時、何から手をつければ良いのか混乱したり、急ぎの仕事をその場しのぎで、こなしたりすることがあるでしょう。仕事の優先順位は、緊急度と重要度に振り分けることが大切です。
 例えば、重要な仕事をしている時に、メールでの問い合わせがあったとします。
自分にとっては最重要な仕事ではないとしても、相手にとって、その日のうちにメールを返信しなければならない急ぎの事項かもしれません。
 そのような時に、メールの返信を後回しにすると、うっかり忘れてしまうことがあります。または、気にかかって、仕事の集中力が欠けてしまうかもしれません。
 緊急の仕事は、気づいた時にサッと処理しましょう。そうすることで、重要な仕事と緊急の仕事が両立できるでしょう。てきぱきとした働きぶりは、職場に活気をも生み出すことでしょう。
 時には、多くの仕事を抱えることがあるかもしれません。緊急度と重要度を振り分けながら、自身の気づきを良き成果へと結びつけたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月21日(火)「仕事の優先順位」より

<今日の心がけ>
気づきを活かしましょう

仕事の優先順位 感想

仕事に慣れないうちや、何かにわだかまりがある時には、仕事の優先順位を判断するのが難しいと感じるはずです。

この判断を誤ると重大なトラブルに発展することもあるので、優先順位の判断は仕事人として重要なスキルなのですが、このスキルは研修で教わったり先輩から事前に教えてもらったりする事が少なく、個人が経験によって身に付けていく特性があります。

顧客や、その先の顧客の事にも目を配り最適な対応ができるように、普段から自分の仕事がどのように顧客に受け取られて、その先の企業や最終的な使用者がどのうように商品やサービスを使うのかを知っておく必要があります。

これは、顧客との会話の中から聞き出したり、時には質問しながら知っていく事なので、顧客との関係性が近くないと情報が入ってきません。
仕事の優先順位のスキルを醸成し、磨いていくためにも顧客との触れ合いを大切にしていきましょう。

職場の教養 感想「聞く姿勢」

おはようございます。@ukara91です。
7月20日(月)の職場の教養は「聞く姿勢」です。

聞く姿勢

 会話はより良い人間関係を構築する上で、欠かすことのできないコミュニケーション手段の一つです。
 多くの人は相手の話を聞くよりも、自分の話をするほうが好きでしょう。そこには、自分の話を聞いてもらいたいという願望があるからです。しかし、話す側ばかりがいては、会話は成り立ちません。
 会話では聞くことが大切です。日常の生活でもビジネスの場でも、まずは、共感を持って聞くことを心がけましょう。
 相手の話を真摯に聞き、その人が何に関心を抱いているのかを見極め、臨機応変に応えてこそ、会話は盛り上がり、よい人間関係が気づかれていきます。
 普段、自分自身がどのように人の話を聞いているか、時には振り返ってみましょう。職場では、パソコンを見ながら返事をしていませんか。家庭では、スマートフォンを見たまま、家族と会話をしていないでしょうか。
 心も体も相手に向けて、しっかりと話しを聞きましょう。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月20日(月)「聞く姿勢」より

<今日の心がけ>
人の話に耳を傾けましょう

聞く姿勢 感想

電気に+と−があるように、話す事は+で、聞くことは−なのかもしれませんね。

両者がいなければ会話は成り立ちません。+ばかりでは反発してしまいますよね。
相手が話したい時には自分が−になって聞いてあげることで通電するのだと思います。

言葉を発するのも重要ですが、聞いてあげることも同じぐらい重要なのでしょうね。

職場の教養 感想「夏の土用」

おはようございます。@ukara91です。
7月19日(日)の職場の教養は「夏の土用」です。

夏の土用

 今日は土用の入りです。
 「土用」は、暦の上で雑節(ざつせつ)とされているものです。四季それぞれに土用があり、立春・立夏・立秋・立冬の直前の18日間を指します。夏の土用の丑の日(うしのひ)には、鰻(うなぎ)を食べる風習がよく知られています。
 夏の土用の丑の日は、鰻に限らず「う」のつく食べ物が良いとされています。
例えば、「瓜」「うどん」「梅干」など、暑さで食欲が落ちる時期でも食べやすいものが挙げられます。
 また、この時期に「土用干し」として、湿気取りや防虫のために衣類や書物などを陰干しします。梅を干してカビを防ぐのも同様です。
 このような風習や伝統には、先人の知恵と工夫が込められています。また、過去の経験が集積して、継承されたものといえるでしょう。
 伝統を学ぶことは、その時代に生きた人々の暮らしに触れることにもつながります。日本の伝統を大切に継承したいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月19日(日)「夏の土用」より

<今日の心がけ>
伝統や文化を大切にしましょう

夏の土用 感想

立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間が土用で、その間の丑の日が土用の丑の日です。

昔の暦は十二支で数えていました。

子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い) が十二支です。

○月1日は「子」だとしたら、2日は「丑」。そのあと「寅」「卵」と続き、12日は「亥」で13日は「子」にもどります。

ですので、18日間に「丑」が2回来ることがあるという事になります。

鰻(うなぎ)好きの僕にとっては、ラッキーな風習ですが、こういう風習がないと昔の文化に触れることもありませんでした。

立春や立冬などの二十四節気とも連動し、季節や体や結構と密接に関わってくる日本文化は奥が深く、より深く知りたくなってきました。

職場の教養 感想「子ども参観日」

おはようございます。@ukara91です。
7月18日8(土)の職場の教養は「子ども参観日」です。

子ども参観日

 「子ども参観日」とは、夏休みなどを利用して、子供が保護者の職場を訪問し、実際に働いている姿を見学したり、職場体験などをしたりする日のことです。
 いつも家で見ているお父さん、お母さんとは、ちょっと違った一面を目の当たりにすることも多いようです。
 この参観日の目的は、「子供達が、勤労観、職業観を身に付け、社会で自立し、仕事を通じて社会に貢献できるように成長すること」です。
 参観日を実施したB社では、「子供が親を敬うようになった」「給料日には子供たちが自発的に夕食を作ってくれるようになった」「将来はお父さんみたいな仕事をしたい、と夢を語るようになった。などの声が寄せられました。
 親の働く姿に接したことで仕事の重みを認識し、家族の会話や触れ合いも増えたといいます。「親は背中で物を言う」ことの大切さを教えられたのでしょう。
 地域や企業や商店で、職場体験を行う中小学校も増えています。子供たちに良い大人の姿勢で見せたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月18日(土)「子ども参観日」より

<今日の心がけ>
良きメッセージを発しましょう

子ども参観日 感想

日本では親子の関係が希薄になったと言われますが、それは親の働く姿を見れなくなったことと比例するのかもしれません。

江戸時代や明治初期までは仕事の主体は農業や個人事業などの「家業」が圧倒的で、基本的には家族経営。親と一緒に子どもも仕事を手伝うのが習わしなので、必然的に親の働く姿を見れるし、仕事の大先輩でもあるので当然敬います。

現代は親の働く姿を見ることは、ほぼありません。

子ども達に、親の働く姿を見せてあげるなんて素敵な取り組みだと思います。また、子どもや家族の目線を感じる事で、職場環境や、何よりも働く意識も向上するので企業側にとってもメリットは大きいと思います。

こういった取り組みが広がっていくと良いですね。

職場の教養 感想「地球にやさしく」

おはようございます。@ukara91です。
7月17日(金)の職場の教養は「地球にやさしく」です。

地球にやさしく

 地球は人間だけでなく、他のたくさんの動物や植物にとっても、かけがえのない場所です。共尊共生(きょうそんきょうせい)の心持ちはできているでしょうか。
 近年の人間の生活や経済活動によって、森林の減少、水質汚染、ごみ問題など、地球にとって年々深刻な問題が現れています。
 倫理研究所。第2代理事長 丸山竹秋(まるやまたけあき)は、1985年に、地球の安泰を最高目標とする「地球人の、地球人による、地球人のための倫理」という趣旨の「地球倫理」を提唱しました。その中では、心がけさえあれば誰でもできる、「地球を救う10の実践」を提唱しています。
 それは、①木を植える、②緑を大切にする、③清掃を徹底する、④ごみを持ち帰る、⑤紙を大切につかう、⑥電気を節約する、⑦ガソリンを節約する、⑧水を節約する、⑨水を汚さない、⑩回収し、再生する、です。
 地球を守るという大きな視野に立ち、小さな行ないをコツコツと積み重ね、環境の保全と美化に取り組みたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月17日(金)「地球にやさしく」より

<今日の心がけ>
環境の保全に取り組みましょう

地球にやさしく 感想

10の実践のうち、⑤以降はすべて節約に関する事ですね。
僕はコレを見てなにか足りないように感じました。

しばらく考えていたら気付きました。それは、自分自身が地球の一部であるという意識です。もちろん周囲の人も地球の一部。

だから、触れ合う場面で自分にも他人にも「ありがとう」と声をかけることが、地球にやさしくすることに繋がり、そうやって自身を大切にすることで、自然に10の実践ができる心の環境が整うのではないかと思います。

今日も一日「ありがとう」を発信していきましょう。

職場の教養 感想「後輩の教科書」

おはようございます。@ukara91です。
7月16日(木)の職場の教養は「後輩の教科書」です。

後輩の教科書

 本日は虹の日です。「人と人、人と自然などが七色の虹のように結びつく日」という意味が込められています。
 17年目のベテランであるプロ野球選手の鳥谷敬(とりたに たかし)氏は、今年、千葉ロッテマリーンズに入団し、阪神に次ぎ、2球団目の選手生活を再スタートさせました。
 「生きた教材」と称される鳥谷氏の練習方法を吸収しようと若手選手たちは、身近に接しながら、手本にしています。鳥谷氏は、コンディショニングにも人一倍気を配り、「風邪知らず」といわれるくらい、体調面にも気をつけています。
 トレーニング方法はもちろん、体調面にも配慮している鳥谷氏の生活スタイルに、若手選手たちは注視しています。そして、鳥谷氏自身も、後輩への配慮を常に意識しながらトレーニングを積んでいるのだそうです。
 「虹の日」は、先輩が後輩をサポートする日でもあります。職場において、先輩社員は、虹の架け橋のごとく、後輩社員に心を配りながら、困った時には、いつでもアドバイスのできる存在となりたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月16日「後輩の教科書」

<今日の心がけ>
後輩の良きアドバイザーになりましょう

後輩の教科書 感想

教材となるような先輩はチームに必ずいます。
学ぶところが無いと思える先輩だらけと感じる場合は、別の角度から先輩を見てみましょう。悪い側面をかき分けてみると、必ず学ぶべき所があり、こちらがそれを見つけると、不思議を相手も自分の良い部分を見てくれるものです。

先輩と後輩という縦のラインがそうやって信頼で結ばれる組織は強いです。

学び合い、強いチームにしていきましょう。

職場の教養 感想「清掃が境地を開く」

おはようございます。@ukara91です。
7月15日(水)の職場の教養は「清掃が境地を開く」です。

清掃が境地を開く

 20年前に、留学生として来日したSさん。
 当時、中華料理店でアルバイトをしていた時に連日、業務に一環として行っていたのは、全スタッフで時間をかけて清掃に取り組むことでした。
 開店前のみならず、閉店後もスタッフ全員で清掃を続ける毎日でした。母国で、暮らしていた街の飲食店でもアルバイトをした経験はありましたが、毎日、時間をかけて清掃を行うことはありませんでした。
 この店の清掃の取り組みに馴染めないこともありましたが、お客様から「いつ来ても店内がきれいで、気持ちがいいです」と笑顔で言われると、清掃によって多くの集客につながっていることを実感できたのです。
 20年ぶりに、アルバイト先の中華料理店を訪れたSさん。お店は拡張されて、大繁盛しており、清潔感溢れる店内の様子は、昔と同様でした。
 現在、Sさんは日本で会社経営に携わり、以前のアルバイト経験を活かしながら、事務所のスタッフと共に毎日清掃を継続し、お客様から好評を得ています。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月15日(水)「清掃が境地を開く」より

<今日の心がけ>
心を込めた清掃で環境を変えましょう

清掃が境地を開く 感想

清掃という行為は、人の心も清掃しているのではないかと感じます。

清掃の行き届いてる飲食店では、店員の皆様の接客も気持ちよく、店員どうしの連携プレーもしっかりしているように思えます。

この時期はお店や会社の敷地やその周辺に雑草も生えてきます。気づいた時に草取りしていれば大した負担ではないのですが、普段から誰も草取りしなければ、今の時期は草ボーボーで、除草も一苦労でしょう。普段から「常にキレイにしていたい」と行動を継続する姿勢が大切なんだとおもいます。

建物が古くても、住む人がしっかり管理していればとてもキレイに見えます。きちんと清掃して、自身の心もキレイにしていきましょう。

職場の教養 感想「調和を図る」

おはようございます。@ukara91です。
7月14日(火)の職場の教養は「調和を図る」です。

調和を図る

 うまくつり合い、全体が整っている様を調和といいます。
 職場において、常に目指していきたい状態でしょう。調和を図ることは、個々人の力を引き出すことにつながります。
 職場に飾られる花を例にとると、バラやカーネーションは、花瓶に生(い)けられることでその良さが引き立つのです。
 一輪のバラが空き缶に入れられていては、その美しさは醸し出されません。花と花瓶のように、互いの質を引き出し合うのが調和といえるでしょう。
 さて、毎朝の朝礼を振り返ってみましょう。進行者やリーダーの声や姿勢と、朝礼に参加するメンバーの声や姿勢は調和が取れているでしょうか。
 朝礼は、社員同士の絆を深め、お互いの良さを引き出し合う場として積極的に活用しましょう。
 お互いに歩み寄り、相手の良さを高め合っていきたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月14日(火)「調和を図る」より

<今日の心がけ>
互いの良さを引き出しましょう

調和を図る 感想

互いの質を引き出しあうのが調和と記されています。
いい言葉ですよね。

これに似た言葉で「平和」があります。
この言葉は調和と意味合いが異なり、一つの価値観に皆が合わせるという意味合いが強いかもしれません。
会社で言えば、強い上司の価値観に部下が合わせていくという事です。
一体感があるように聞こえますが、部下の個性や意見は押し殺すというような側面もあります。

「調和」がいいですね。


職場の教養 感想「物に埋もれた生活」

おはようございます。@ukara91です。
7月13日(月)の職場の教養は「物に埋もれた生活」です。

物に埋もれた生活

 古来、日本では、壊れた物などは、修理しながら長期間使用していました。特に江戸時代では、様々な修繕屋が活躍していました。
 鍋や釜に開いた穴を修理する「鋳掛屋(いかけや)」、キセルの竹管(ちくかん)をすげかえる「羅宇屋(らおや)」などがありました。ほかにも雪駄(せった)直し、算盤(そろばん)直し、提灯(ちょうちん)の張替えなど、たくみな技を駆使する職人たちの仕事によって、人々の生活が支えられていたのです。
 翻って(ひるがえって)、現代に生きる私たちの生活はどうでしょうか。壊れた物を修理すうるよりも、新しい物を購入するほうが多いかもしれません。
 また物質的に恵まれた時代であり、物に埋もれた中で生活しているといえます。
会社や家の中で、何年も使用されていない物があるのではないでしょうか。所有物を役立てず、ただ無駄に仕舞い込んでおくことを「死蔵(しぞう)」といいます。
 修理できる物は修理して使い、使用していない物はリサイクルなどに回すことで死蔵が減り、環境問題にも一役買うことができます。
 限られた資源と肝に銘じ、物を大切に扱いたいものです。

一般社団法人倫理研究所 職場の教養7月13日(月)「物に埋もれた生活」より

<今日の心がけ>
物を大事に使いましょう

物に埋もれた生活 感想

江戸時代は、徒歩が主な交通手段。そうすると生活半径はとても小さくなります。小さな生活半径の中に、町が形成され必要なものが揃うようにお店がありました。

問屋さんや、食品の製造も町の単位で事業化されていたので、昔は地産地消があたりまえだったと思います。製造から消費までがそういったスモールシティーの中で行われていると、製造に従事していた人が、自分の会社で造った商品を修理できるわけですから、それを事業化したりしやすいですよね。
補修や修理は、自然に必要な事業として文化的に育まれていたのだと思います。

また、スモールシティーですので食品なども目に見える範囲内の町の人々の消費量分を、必要な時に作ればよいので、賞味期限を長くするなどの工夫は必要ありません。

現代は車社会。広い範囲で行動できるようになって便利になりましたが、スモールシティーは無くなってしまいました。町にそれぞれあった専門店は郊外の大型店となり、製造業も郊外の広大な土地で全国の分を一気に作るようになっています。
町の問屋さんもなくなり、物流も全国を網の目で結んだ大きな問屋となっています。

こういう流れになると、「補修や修理」というサービスは行ないづらく、新品をその都度買ったほうが楽。となります。

こうなると、「物」は使い捨てという感覚になっていきます。
使い捨て前提でものづくりが行われるようになったので、テレビ等壊れて、近所の電気屋さんに持ち込んだとしても、「中の部品も使い捨て感覚で強度が弱いから、新品を買ったほうが安いですよ」となります。

物が溢れているという状況は社会環境の変化によるものです。

でも確かに、家の中を覗いてみると、必要のないものがたくさんあります。
死蔵という言葉を聞くと、なんだか物に悪いような気がしてきます。

「不必要なものは衝動買いせず、必要なものは大切に使う。」当たり前のことですが、改めて肝に銘じましょう。