おはようございます。@ukara91です。
11月4日(月)の職場の教養は「今度は本当?」です。
今度は本当?
「信頼を失うのは一瞬、取り戻すのは一生」といわれます。些細と思われるような約束も、それを破られた人は、案外そのことを覚えているものです。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養11月4日「今度は本当?」より
Yさんには、五歳の息子がいます。ある時、一緒にスーパーに行くと、息子が「お菓子を買いたい」と駄々をこね始めました。困ったYさんは「今度、買ってあげる」と息子を諭し、その場をやり過ごしたのです。
そのようなことはすっかり忘れていたある日、家族で外出しようとしていると、息子は「遊園地に行きたい」と言い出しました。
Yさんが「今度行こう」と返すと、「どうせ、いかないでしょ」と息子は言うのです。理由を聞くと、「お菓子を買ってくれなかったから」と答えました。
以前、「今度買う」という約束を反故にしたことで、父親が言う「今度」は嘘のサインだと思わせてしまったのです。
それからは、できないことは「できない」と息子に伝え、約束したことはきちんと実行することを心に決めたのです。
今度は本当?
息子さんから、「どうせ、いかないでしょ」と言われた時のYさんはショックだったでしょうね。
「今度行こう」という言葉は、大人になると使いがちなその場を取り繕う言葉として使いませんか?行っても行かなくてもどうでもよくて、でも、何月何日に行く?と質問されると、慌てて「えっ???」という感じの会話はありがちだと思います。これは相手にとっても自分にとっても、悪い気分にならない為の、曖昧な断わり言葉なんですよね。
でもYさんと息子の会話のように、子供にとっては曖昧さが残り、モヤモヤする言葉に感じたのでしょう。YESかNOで常にはっきり答えられない時もありますが、しっかりと対話しないと、頭に残ってしまいます。
「お菓子を買いたい」と言われた時に、「また今度ね」という曖昧言葉でYさんは取り繕いましたが、子供は純粋ですので「今度来た時買ってあげる」という約束言葉に聞こえたと思います。言ったYさんは曖昧に断ったつもりなので、ミスマッチが発生していますね。
こういう経験を通じて日本独特の曖昧言葉を少しずつ身に着けていくのでしょうか。言葉の技術を身につけるということもありますが、しっかりと相手と向き合わない技術も身につけてしまいそうで、よい事とは言い難いと感じます。
相手の要望に対して、適切な言葉を選択し、しっかり回答したいですね。