おはようございます。@ukara91です。
4月22日(木)の職場の教養は「シンプルなお守り」です。
シンプルなお守り
Nさんは、沖縄の祖母から毎年「サン」と呼ばれるお守りをもらいます。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養4月22日(木)「シンプルなお守り」より
ススキやバショウの葉を結んだだけの簡単なもので、貰っても嬉しく感じなかったNさん。そんな思いを察してか、祖母がその由来を話してくれました。
その昔、沖縄の人々は食べ物が腐るのを「魔物(マジムン)」の仕業だと信じていました。魔物によって食べ物の精気が奪われぬよう、まじないの力を宿すために葉を結び、魔除けとして食膳の傍らにおきました。
今では食べ物の精気を保つために用いられるだけでなく、枕元に置いて悪夢を退けるため、また、畑や家を守るための厄除けとして用いられるなど、手軽な魔除けとして親しまれています。
Nさんはこの話を聞いて、お守りの由来を知ると共に、祖母の真心を受けとったのです。さらに、シンプルなそのお守りの作り方も教わったのでした。
物の由来を知ることで、そこに込められた人の想いを感じることができます。
今では、お守りへの愛着が増しているのを実感しているNさんです。
<今日の心がけ>
物の由来を知りましょう
シンプルなお守り 感想
食べ物が腐るのは、カビなどの菌の仕業ですが、それを魔物として捉えて魔除けを作ったなんてなんだかとても素敵ですよね。
実際には、腐るための気温や湿度などの条件を避けるのが腐敗を避ける対策ですが、お守りを作ってマジナイの力に頼っていたことは、「腐る」という自然現象に対して、精一杯の力で向き合っていたと微笑ましく思えます。
小さい子のランドセルにお守りがついているのをたまに見かけます。おまじないの力は今でも頼られています。きっとその子の家庭は幸せなんだろうと想像しています。