おはようございます。@ukara91です。
6月8日(火)の職場の教養は「梅干しの歴史」です。
梅干しの歴史
6月上旬は青梅が収穫できる時期です。それを塩漬けにした「梅干し」の歴史は古く、かつては食用以外にも用いられてきました。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養6月8日(火)「梅干しの歴史」より
平安時代中期の日本最古の医学書『医心方(いしんぽう)』には「熱と煩満(はんまん)を除き、精神を安定させ、手足、身体の痛み、半身不随やマヒ、口が渇くのを止める」とあり、梅の実を塩漬けや燻製にした物が薬として用いられたことが書かれています。
その薬効を物語るかのように、平安時代に村上天皇が梅干しで病を治したという言い伝えがあります。その梅が申年(さるどし)に採れた梅だったため「申年の梅」は縁起物とされ、現代にも受け継がれ、人に贈る習慣があるようです。
戦国時代の武士たちは、日持ちがよく嵩張らない(かさばらない)梅干しを携帯食や薬として愛用しました。梅干しが庶民に浸透したのは、江戸時代になってからといわれます。
現代を生きる私たちが当たり前に口にする食べ物も、それぞれが歴史を持ち、それに根ざした文化があります。一つの食材の歴史や文化を知ることは、その物の味わいを深めることにもなるでしょう。
<今日の心がけ>
食への関心を深めましょう
梅干しの歴史 感想
梅は奥が深いですね。青梅は生で食べると青酸という毒素によって体調を崩すようです。この毒性は昔の人はよく知っていたのだと思います。
植物毒は調理によって毒性を変化させ、効能のある食べものになるものが多いですが、梅はその代表的な存在です。
今現在食している日本食などは、我々の先祖が生きるために食べ物を口に入れ、その結果体調の悪くなる植物は、加熱したり煮たりして毒性を変化させたりする工夫の結晶なのかもしれません。
先祖の食に対する探究心と工夫に感謝申し上げます。