おはようございます。@ukara91です。
2月17日(木)の職場の教養は「言葉足らずの父の愛情」です。
言葉足らずの父の愛情
Kさんの父親は、何かにつけて言葉の足りない人でした。Kさんには、指示される内容も叱られる理由もよくわからず、褒められた記憶もありませんでした。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養2月17日(木)「言葉足らずの父の愛情」より
ある日Kさんが、友人に誘われて船釣りに出かけた時のことでした。初めてのことで段取りがわからないKさんに、船頭が矢継ぎ早に指示をします。
「板子一枚下は地獄(いたごいちまい したはじごく)といわれるように船底の板の下は深い海です。危険が伴う船上では、長々と説明をしている時間はありません。的確な言葉を瞬時に伝わるように発しなければいけない場面もあるでしょう。
Kさんは、船頭の一瞬、素気ないように思える言葉の端々(はしばし)に、お客様を守り、楽しんでもらうための責務と愛情を感じました。それと同時に、その姿に自分が若かりし頃、嫌悪感を抱いていた父親の姿が重なったのです。
今では子供を持ち、親としての気持ちもわかるKさん。言葉足らずな父を<父なりに自分を応援していたに違いない>と受けとめるようになりました。
人に何かを伝える際には、的確な言葉と思いやりを添えようと思うKさんです。
<今日の心がけ>
相手に伝わる言葉を選びましょう
言葉足らずの父の愛情 感想
叱られたり、強めの口調で言葉を投げられた時には、「この人は何を言ってるんだ?」とか、「この人は、なぜわかりやすい言葉で伝えられないんだ?」など、相手をわるい風に認識してしまいます。言葉足らずも、悪い風に認識してしまいがちです。
せっかく自分に対して発してくれた言葉なのですから、悪く考える前に、相手の言葉の意味をしっかりと考えてみましょう。考えてもわからない場合は、確認してみてはいかがでしょうか。
自分が歳を重ねたり、相手が亡くなったりすると、相手の発した少ない言葉の意味や、相手の言葉が少ない理由なども理解できるようになり、なんだか相手の不器用さがかっこよく見えて来たりするかもしれません。
まずは、こちらから、相手の言葉にしっかり耳を傾けてみましょう。