おはようございます。@ukara91です。
2月25日(金)の職場の教養は「白魚」です。
白魚
透き通るように白く美しい手のことを「白魚のような手」といいます。
一般社団法人倫理研究所 職場の教養2月25日(金)「白魚」より
白魚は、春の訪れを告げる細長く優美な姿の小魚です。生きているうちは透き通っていますが、蒸したり煮たりすると真っ白になるため白魚と呼ばれています。
粗食を旨として健康に留意していた徳川家康は、殊(こと)のほか白魚を好みました。また、江戸湾の佃島には御膳白魚漁を行う漁師までいました。
白魚漁は夜間に行われます。海面近くの篝火(かがりび)に寄ってっくる白魚を網ですくって捕るのです。夜の海面に美しく揺れる白魚漁の漁火(いさりび)は江戸の春の風物詩でした。
水揚げされた白魚は漆塗りの献上箱に納めて朝早いうちに江戸城へ運ばれました。その運搬は大名行列よりも優先されたそうです。
白魚料理には、酢の物、揚げ物、吸物などがありますが、「白魚そばきり仕立」という白魚を蕎麦に見立てた珍しい料理もあります。
日本人は昔から、季節の移ろいに敏感でした。四季折々の旬を味わうという喜びを失わず生活していきたいものです。
<今日の心がけ>
季節感を大事にしましょう
白魚 感想
日本は島国なので海に囲まれていて、様々な魚介類を食べることができます。
しかし江戸時代には冷蔵庫が無いため、塩漬けにしたり、煮物にしてしまわないと魚は腐ってしまいます。そんな中で大名行列よりも優先して白魚を調理して食べたというのは、食に貪欲であり、また、海の幸への感謝の気持ちが高かったのだと思います。
現代は冷凍技術が発達して、鮮度のよい魚をいつでも食べることができますが、それでも獲れたてほやほやの魚をすぐに捌いたものを食べると、冷凍された魚とは違います。
獲れたてのものを食して、我々を生かしてくれる生き物に感謝してみたいものです。